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天冥の標 Ⅱ 救世群

天冥の標 Ⅱ 救世群   著;小川一水   ハヤカワ文庫

 長編シリーズ2作目であるが、これ一冊からでも読める内容。帯には「人類の運命を変えた始まりの物語~西暦201X年、国立感染症研究所の児玉は、謎の疾病発生の報にパラオへと向かう。」とある。人類が克服できていない致死率の高い感染症の世界規模の拡大の恐怖は、近年おおきく取り沙汰される事が増えてきたが実際にその現場がどういうものなのか、それをリアルに描いた作品である。勿論長編SFの一部なのでその辺は仕込まれているんだけど、感染症に対応する状況を克明に描いている点だけでも必読であるといえる。是非。
 利便性を求めた結果、交通も情報網も発達した現在では居力な感染症による被害とその情報自体によるパニックが大規模に拡散するという懸念を常に抱えている。対岸の火事で収まらない事態が多々想定されている中で、想像以上の事態が進行するとどうなるのか。人間社会の脆さと強さと儚さを正面から描いた良作といえる。いかに政治体制や科学が発達しようとも全人類レベルの問題に対して的確で公平に動けるほどのシステムは出来上がることはないかもしれない。人の抱える業は想像以上に酷いものかもしれないと覚悟しておくべきだろう。体勢の為であれば我々だって単なる被害者の「数値」に置き換えられてしまう可能性は常にあるし、それを忘れて日々を過ごせるのは実に幸せな事であろう。だが、その幸せを奪われたとしてもなお立ち上がれる人はどれだけ居るだろうか。こういう本に触れて様々に思考することを我々は忘れちゃ駄目なんだろう。読む人それぞれが自分自身で受け止めて考える、そのプロセスを明確にしてくれるのが読書の素晴らしい一面であると思う。この自由を誰にも奪われてなるものか。
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  1. 2010/03/16(火) 22:31:57|
  2. 読書
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