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Op.ローズダスト(上)(中)(下)

Op.ローズダスト(上)(中)(下)   著;福井晴敏   文春文庫

 著者のデビュー作から連綿と続く、独特の世界観から現在の日本の在り様を抉る作品であり、一級のアクション大作である。日本の官僚機構が真っ当に世界情勢を把握して危機感を持っていれば、彼の描き出す秘密組織の一つや二つはあるに違いない!のだが、そういう気概をもった能吏すら居なくなってるかと思うと、本当に平和ボケしてるんだと痛感する。戦後教育の歪みなのか度重なる介入による成果なのか、歴史的に見ても特異で前代未聞の国家体制になっている日本を、どう導きたいとかどうありたいとか、メディアで叫ばれてるだけで大半は実感出来ていないんだろう。モニタの向こう側の作り話みたいな感覚が付き纏って、誰もが身近に感じることが出来ていない。そんな警鐘すら画面の向こう側でしかない、心に響かないし届かないんだろう。経済が悪化しても暴動も起こらず、増税にも法律改悪にも反応しなくなったのは、空恐ろしいけれでもその根底に流れる暗い澱みを感じることもできない絶望感に襲われる。生活から生死の臭いを極力無くしてしまった、大きな流れには個人では逆らえない、流れや組織に逆らえば除外され排除される。伝統である村社会的なルールが根底にあるとはいえ、その執拗な雁字搦めの概念からの脱却を次の世代に託さなければならない不甲斐なさを自覚できるのだろうか。誰もが被害者であり加害者でもあるこの状況下で、この作品のような事件を起こせる人材すら枯渇してるほうが怖い、と思えることこそむしろ平和ボケなのだろうか。
 いやいや、実は皆頑張ってて見えない所から良くなってるんだ!と思えるならば目覚めも良いのだが、それこそフィクションだろうと笑われちゃうかもしれない。ほんとうに、どうしてこうなってるんだろうかと、いつも問いかけている日々である。現実は出来の悪い三文芝居よりも笑えない、だからこそ最高の作品を求めてるんだなぁ。
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  1. 2010/04/08(木) 22:52:21|
  2. 読書
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